医療知識

迷わず受診する子どもの症状。小児科ナースやってます。

早めに受診

子どもの熱!咳!嘔吐!

子どもの症状は、十人十色。小さなことでもいろんな心配が積み重なり、病院へ行ったほうが良いのか・・お家で見れるのか迷いますね。

生まれた時から特に大きな病気なく過ごし、かかりつけ医がいないお子さんの場合を想定し記事にしました。お子さんたちは、発熱があっても日中下がり、夜間に上がる傾向があります。喘息でも日中よりも、深夜帯にゼーゼーすることが多いです。今元気だからと思わず、悪化する前に病院受診してほしいと思います☆

 

生後3ヶ月未満Babyの発熱

3ヶ月未満Babyの発熱は、感染症かも!

赤ちゃんは生後3ヶ月~6ヶ月まで、お母さんからもらった抗体である程度の風邪からは守られている。

・・・・なので生後3ヶ月未満で発熱があるのは、何故なのか考えなくてはいけません。

 

髄膜炎・脳炎・敗血症・尿路感染症・・・・などの重大感染症の割合は、発熱+生後3ヶ月未満Baby=【約10%】と言われています。他にも、ウイルスによって熱が出る場合もあるので原因を調べ必要に応じて治療が必要となってきます。

 

生後3ヶ月未満で発熱(37.5度以上)があるときは、元気そうでも一度医療機関を受診し評価してもらいましょう。

 

4日以上続く高熱

子どもの発熱で、40℃前後になることはよくあります。これは、高熱を出すことにより身体に入ってきた細菌・ウイルスと戦かっているのです。発熱は、身体を守ろうとする正常な反応であり、病原菌と戦うために大切なことなのです。

無理に熱を下げる必要もなければ、熱そのものが身体に悪さすることはありません。

解熱剤を使ったとしても、熱の勢いが強いときは、なかなか下がらないものです。

 

しかし、4日以上続く発熱の場合は、他の感染症や疾患との区別をして必要に応じて治療開始しなければいけません。 

発熱がメインの症状で、最近増えているといわれる「川崎病」は4日以上続く高熱が特徴的。他には、目や口唇が赤い、首を痛がる腫れてる、BCG接種部が赤い、などの症状があります。

けいれん

けいれんの多くは、熱性けいれん。

その名のとおり、熱によるけいれんです。教科書的には、日本人の約5%が子どものときに発熱に伴うけいれんを起こし、その内の10人に3人が再発しています。1~2才が一番おこしやすい時期でけいれん後の予後は良好。熱性けいれんの原因は、実はまだあまりよく分かっていないです。

その他のけいれんの原因として、髄膜炎・てんかん、頭蓋内疾患・・など。

 

けいれん中に観察してほしいこと

  • 何分けいれんが続いているか。(5分以上続いているときには、救急車を呼ぶ準備)
  • どようなけいれんか?(全身なのか手だけなのか、左右対称か)
  • 口の中に何か入ってないか、嘔吐はないか(気管がつまらないよう、できるなら身体を横向きに)

 

初めて痙攣で両親さぞビックリしていると思います。

初めてのけいれんは、救急車を呼んでもいいんじゃないかと私は思います。2回目以降でも、けいれん後は受診し医師の診察を受けましょう。

 

発疹がでてる

アナフィラキシーの発疹、口・眼の粘膜出血が疑われる紫斑は緊急で受診しましょう!!

どんな発疹なのか写真あるHPがあります。見て当てはまるものにチェックをつけると、自宅で見てよいのか、すぐに受診が必要か、翌日受診でも良いのかが分かります。

場合によっては集団感染のリスクあり隔離されることもあります。

こどもの救急→http://kodomo-qq.jp/index.php

 

要注意の嘔吐

嘔吐といえば、下痢がセットで胃腸炎が大多数にあがってきますが、中には要注意のサインがあります。

 

こんな症状があるときは受診

  • ぐったりして、ずっと眠そう
  • 激しい腹痛がある
  • 嘔吐物に血が混じる、もしくは緑色
  • 話しかけても、反応が薄い
  • 何となくおかしいと感じる

 

症状に嘔吐を含む見逃してはならならい疾患は、腸閉塞、急性虫垂炎、精巣捻転、糖尿病性ケトアシドーシス、髄膜炎・・・などあります。保護者が「やっぱりおかしい」と感じるときは受診しましょう。

 

嘔吐に対するホームケアのポイントは

  • 嘔吐後30分~1時間は飲食物を与えない
  • 水分補給は少量を頻回に(ペットボトルのキャップで1杯ずつ)
  • 家族は手洗いを行う
  • 自家用経口補水液を作る

 

市販のスポーツドリンクはナトリウム濃度が低く、糖分の濃度が高いために、低ナトリウム血症になりやすい!

なのでお家にある、砂糖+塩+水+レモンで作ったほうが良いとの事です。(私は作ったことありませんが・・。)

作り方はこちらhttps://www.kakuredassui.jp/stop/knowledge/care/care06

 

呼吸が速い、もしくは遅い

  • いつもと違う呼吸(うなるような呼吸、ゼーゼー・ヒューヒュー聞こえる)
  • 苦しい呼吸(呼吸と同時に胸がペコペコ凹む、鼻がピクピクしている、首を上下に動かしている
  • 呼吸回数が1分間に60回以上(運動した後でもないのに、はぁはぁしている)
  • 呼吸回数が1分間に20回以下(呼吸回数が少ないです。呼吸の意味を成してない可能性があるため119番通報し、落ち着いて救急隊員の指示に従いましょう。)

 

喘息だと言われたことがあるなら、喘息が悪化したときだと思われますので受診。

気管に異物が詰まっているいる恐れや、呼吸が苦しい可能性あるので受診。

 

不機嫌が続き、泣きが弱い

  • いつもと違う感じがする。
  • なんとなく機嫌が悪い。
  • 泣き方が弱い。

 

「いつもより機嫌が悪い感じがする」という理由で病院は受診しにくいと思います。大多数は問題がないことが多いのですが・・一部に緊急度の高い疾患(腸重責・心不全・呼吸不全・代謝疾患など)が隠れていると言われていますので、どこがいつもと違うのかをしっかり伝えてくださいね。

また、泣きが弱い、と感じたら元気のない証拠ですので、要注意。

 

不機嫌で、泣きが弱いときは、必ず受診しましょう!

 

 

経過観察も積極的な治療

ウイルスに効く薬はない

発熱がある・・と慌てて受診したのに「経過観察」といわれ帰宅。

先生、何で!?ちゃんと診てくれた?

って思いましたね?

 

子どもの発熱の多くは、ウイルス感染症と言われています。今はRSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ロタウイルス・・・と、数多くのウイルスが存在しています。

「熱がある!」と慌てて病院へ行っても、痰や咳シロップを持たされ帰宅することが多いのは、ウイルス感染症効く特効薬・治療薬は無いからなんです。

 

経過観察とは「何もしない」という意味ではなく、細菌感染なのかウイルス感染なのか症状の経過を把握する、鑑別するために必要な積極的な方法なんです!!

おうちに帰って、「この熱は大丈夫?」「なんで抗生剤は無いの?」と不安に陥るのは、家族・両親へきちんと説明されていない証拠。これは、私たち看護師の役目でもあるので、ここで知ってくれたらうれしいです。

 

まとめ

こんな時は迷わず受診です!

  • 生後3ヶ月未満の児の発熱
  • 4日以上続く高熱
  • けいれん
  • 発疹
  • 嘔吐
  • 呼吸が速い、もしくは遅い
  • 泣きが弱い、元気ない

 

子どもの症状は、教科書に載っている通りの症状ではないことが多く。日ごろから一番近くで見ている保護者が「何か変」と感じたなら何か変なのです。また、外来受診か救急車を呼ぶかはそのときと場合によりますので、「命の危険!急いだほうがいい!」と感じたら迷わず救急車。

そうでない場合は、スタッフの多い平日の日中に受診しましょう。救急車の適正利用は緊急患者の救命率UPにつながります。夜中、救急外来は人もスタッフの人が少ないので待ち時間も長くなっちゃいます。

 

こどもの救急http://kodomo-qq.jp/index.php

それでも問題解決しない場合は、#8000へ電話相談しましょう。