病棟と外来の違いや、実際にどっちが大変か、私の独断と偏見を交えたリアルな記事です。
就職先に病棟か外来か悩んでいる方、転職・新しい職場での仕事をしてみたいと思っている方。病棟看護師だけど、そろそろ他のこともしてみたいなーと思っている方におすすめの記事です。
仕事内容
外来看護師の業務は、問診、診察の介助・案内。検査説明、ムンテラの調整など。事務的なお仕事がやや多めの部署が多い。
患者と医者の中間に立っているような感覚で、ちょうどサンドイッチ状態。
上手く患者を診察へ流すのも必要だし、(皆さん患者をさばくと言っております。内の病院だけかもしれませんが。)だからといって、医者を焦らすような看護師であっていはけない。
もちろん、問診の段階で症状によっては診察を急ぐ場合もあります。状況判断が大切となっていきます。
そして、「私の方が先に来たのに、後で来た人が先に呼ばれた」というクレームが多々あり。クレーム対応も上手にやりこなす必要があります。
そんななか、部署によっては処置があります。
採血・ライン確保して抗生剤投与したり、注射オンリーで通院している人への注射。
抗がん剤投与する部署もあります。いわゆるケモ室。
そして、日々多くの患者さんに対応するため、患者さんと浅い関係で終わってしまいがち。時々、常連さんはいますが一期一会の日常が当たり前。
これに比べ病棟は、朝起きてから夕方までは日勤の看護師。それから夕食から朝まで夜勤の看護師さんが看護してくれますね。
食事や睡眠、入浴、家族関係、病状、退院後の生活・・など、患者さんと近い関係にいる病棟看護師。
毎日入院退院もありますが、担当する看護師の名前を覚えてくれる人も出てきて、感謝されることは外来にはないメリット。
スキルアップは見込まれない
スキルアップはあまり見込まれません!
スキルアップしたい、新人さんで基礎的な看護技術もまだ未習得であるなら外来看護師はおすすめできません!!と断言します。
外来では、なぜスキルアップが難しいのか?
それは、プリセプターのように教育するシステムがないからです。
病棟に比べ、外来の看護師は人数が少ないです。それなのに病棟より数多くの患者さんが毎日受診してきます。
それでは、教育している暇がないのです。その日をさばくことが大切なのです。
うちの外来看護師は、全員もれなく病棟経験者で新卒者はいません。
救急外来から一般外来に移動して来る方。病棟での激務に耐えられなくて、外来業務を志望する方、
妊婦さんや育休中に移動して来る方もいます。
夜勤ができなくなった、子供との生活を重視したい、そんな理由で病棟から移動して来る方が多いです。
もちろん、一般採用で既卒の看護師さんも就職されてきますが新人さんは未だみたとがありません。
だからなのか暗黙の了解で、外来看護師はベテランという変な伝統があります笑
給料
うちの病院は、医者と結婚した看護師はほぼ外来にいます。
午前だけのパート勤務の方もいます。
実家が自営業だったり、やっぱり収入に余裕のある人が多い印象。
病棟のように夜勤をめちゃくちゃ入れて、「稼ぐぞーー」みたいな人より、子育て中心に過ごしたい人や、残業せず帰りたい人。
子育て真っ只中の時期か、定年間近の方といるので、私の体感では病棟より体力は使わない。
実際に、病棟で月4回夜勤していた私は、基本的に4〜5万手取りが減りました。夜勤が1回あたり、一万一千円の手当だったので、夜勤と残業がない分が減りました。
夜勤の回数が多ければ多いほど、外来に移動して給料が減った(泣)と感じることになりそうです。
ここで少しだけ注意。病棟で夜勤して所得が多かった場合、翌年の住民税は高くなります。外来に移動して給料が減るのに、住民税は変わらず。
もし、来年に外来に移動して給料が減るという計画なら、移動する前に税金対策のふるさと納税することがおすすめです。
住民税は去年の所得で決まります。一度決まると、免除の申請屋減額が難しいので、自分で税金対策を考える必要があります!!
ワークライフバランス重視するなら外来
病棟は入院患者さんがいるので、ゴールデンウィークや年末年始、日祝は関係なく出勤。それに比べ、外来だと基本、日曜日・祝日がお休み。固定の休日があるので子育て中にはありがたい。
しかし、私の病院では、外来は救急外来の仲間に入っているため、祝日・日曜日の出勤があったりします。それは、総合病院なので仕方ない。
最後に
病棟にいるスタッフで外来に行きたがる看護師は多いのが事実。やっぱり、夜勤があったり、日曜日・祝日休みなのは子育て世代にありがたい。