「小児看護」「家族看護」いずれ訪問看護師になりたい私は、そんな気持ちで小児科を希望しました。そして希望通りに配属されました。
配属から半年以上経った今の現状を、素直のにお伝えしたいと思います。あ
部署希望するときの、参考にでもしてくれたらありがたいと思います。
私の病院の小児科
浅く広い
泌尿器、脳神経、循環器・・・と専門性の高い科がある一方で、小児科はそこまで重症患者は入ってきません。
入院経過で「状態が悪い」「手術が必要」「もっと高度な医療」の必要があれば、転院することもしばしばあります。更には、他の病棟に入りきれないほど満床が続くと、高齢者も数名入院してきます。そのような病棟を「小児科病棟あるいは混合病棟」と呼んでいる現状です。
高齢者も疾患はそれぞれ。では、本題へ。
獲得した技術
点滴ラインの固定
大人の点滴ラインとは違い、点滴している手をシーネ(板みたいなもの)で固定します。
これがまた、大変!
暴れる、泣きわめく、看護師は汗だく。
看護師2人がかりで、ほぼ毎日巻き直しをしています。少しでもゆるんでいたら、寝ている間や、日中歩き回っているときに点滴が抜けます!
すると、それはインシデントとして、対処していかなくてはいけません(泣)
子ども、特に小さい赤ちゃんは、点滴ラインがとりにくい!しかも、痛いの可哀想。
何回も刺せることじゃないので、慎重に行います。。。
高齢者や大人の多い、他病棟では身につくことのできない小児の点滴ライン固定技術は習得できると思います。
ちなみ、採血は数回実施したことありますが、ライン確保は今だ未経験の状態。
小児の吸引
大人の吸引をズーズー行う看護師でも「子どもは怖い」と思うようです。
(私たち小児科一年生メンバーは気管まで入れて痰を吸引しないといけない大人の吸引に気が引けます。)
最初の頃はとても緊張しました。
お部屋で吸引することもあり、両親・祖父母が見ている中で吸引します。
横で「可哀想。」なんて言っている両親・祖父母の目を感じながらの吸引です。子どもは怖い&両親の目が緊張を引きたたせます。
今はもう慣れっこ。
輸液ポンプの操作
点滴を輸液ポンプという機械で管理しています。
頻回に鳴るアラームへの対処ができるようになりました。
そのかわり、滴下数で点滴管理をしないといけない大人の入院患者では、今だにパニック。
次勤務者への申し送りで、「全然落ちてないよ。」と先輩に注意されることが多い!!
でも、ポンプアラームは任せて!って感じです。
親との会話、子育て悩み傾聴
大人の入院患者は、その人だけ話せばよいが、小児(小さい)はお母さんもしくはお父さんが絶対にいる状況です。
他部署の同期からは「お母さんが見てる側でバイタル測定なんて緊張する~」と言われます。
実際、緊張します。子どもが病気の状態のときは、特にお母さんがシビアで、何度も頻回にコールがあったり、「もう一度体温を計ってください」と言われることもあります。
時には、情緒不安定で泣いたり、怒ったりする人もいます。
私も気持ちは分かります。子どもが熱を出すたびに、とても落ち込みました。
でも、子どもの状態が良い方向へ向かっている限り、そのうち落ち着いてきて打ち解けます。
そんな、余裕もでてきました。
細かい薬剤の計算
薬においては、0才(生後数日もいます。)~15才あたりまで小児科へ入院してくるので、薬の量が全然違います。
同じ薬でも1瓶のうち、100mg使うのか、700mg使うのか、1瓶全部使うのか、指示の見逃しは大変なことになります。
{100mg+生食5CCで溶いて使用。}
{500mgを生食10CCで溶いて、そのうちの2CC使用。}
と指示が細かい。
大人の場合は、{1瓶使用。}もしくは{2瓶使用。}の指示が多数で分かりやすい。
静かに測るバイタルサイン
子どもが寝ていたらラッキー
起こさないように、ソッーと。体温計、血圧はかります。
起きてしまったら血圧なんて数十分かかっちゃいますからね。
それ比べ、大人は「血圧測ります。」といえば、手を差し出してくれます。なんともあがたい。
最後に
思っていた小児科とはイメージが違いましたが、確実に成長していると思います。
どこでも、学ぶ姿勢でいれば毎日が学びになります。
次は、デメリットについて書こうかなぁ~