もくじ
妊娠とは
受精卵の着床に始まり、胎芽または胎芽および付属物の排出をもって終了するまでの状態のことをいいます(‘-‘*)
妊娠期間
最終月経の初日を0日とし満週数で表すと
分娩予定日を満40週0日 正期産を37週0日から41週6日としている(‘-‘*)
妊娠が成立するには2過程がすべて揃うこと
1.受精
精子の受精能は48~72時間、卵子の受精能は24時間 タイミングが重要
2.着床
受精後6~7日目に子宮内膜に着床
妊娠の維持
妊娠の維持に必要不可欠なホルモン!
決まった時に決まった場所から出てくるどれも欠けてはならない賢いホルモンたちの紹介。
1.ヒト絨毛性ゴナドトロピン(略:hCG)
着床した数時間内に、のちに胎盤となる”栄養膜”からヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が産生されます。
hCGの役割は、卵巣内の黄体を妊娠黄体に変化させることで、プロゲステロン・エストロゲン・リラキシンの分泌を促進し妊娠を維持する。
(*゚ー゚*)一般に用いられる妊娠反応検査薬では”尿中hCG”を検出するもの。妊娠8~14週ごろがピークで、母体の尿中に排出されることにより、妊娠反応が分かる。予定月経日(4週)には、陽性となることが多い。
2.ヒト胎盤ラクトーゲン(略:hPL)
母体で糖質を普段より高く維持し、胎児の発育を促進する。乳腺の発育を促進。
hPLの産生量は胎盤絨毛量を反映するため、胎盤機能評価に利用されている。
3.エストロゲンとプロゲステロン
エストロゲン
子宮内膜の増殖・子宮を増大し子宮内圧を低く維持する。
子宮頸管粘液の分泌、乳腺の発達、プロラクチンの分泌促進と妊娠中の乳汁分泌抑制
プロゲステロン
子宮収縮を抑制し流早産を防ぎ、妊娠の維持。
乳腺細胞の発育促進、妊娠中の乳汁分泌抑制
(゚∀゚ノノ゙☆
胎盤の完成
妊娠16週までに胎盤は完成し、母児間の物質交換のみならず、酸素・二酸化炭素のガス交換、代謝産物の排泄、栄養の摂取を行うことにより、胎児の生命を維持するための役割を果たしている。
さらに、妊娠維持に必要なヒト絨毛性ゴナドトロピン、ヒト胎盤性ラクトーゲン、などのペプチドホルモンや、エストロゲン、プロゲステロンなどのステロイドホルモンも産生し、内分泌器官としても重要な役割を担っている。
また、胎盤は、母児の血液間での物質輸送において、胎児に不要ないしは有害な一部の物質の通過を抑制しており、一種の障壁(バリア)としてもはたらいている。