統合実習は、今までとは違う視点で実習をしたりします。
ずっーーーと、受け持ち患者の看護看護看護・・よりは、楽しいこともあります。
私の学校では、看護師1日体験「別名:シャドーイング」というものがあります。
聞きなれない方もいると思いますが、その名の通りで特定の看護師を決め、1日中シャドー(影)のようについて回ることです。w
ついて回るだけだし~♪と、シャドーイングのあると聞いて、喜んで実習へ向かいました♪
シャドーイング
シャドーイングの目的
初日のから、看護師のシャドーイング始まりました。ほぼ影です。w
初日ということもあり、受け持ち患者さんも決まっていないため、ついていかないとやることもない。内心(うっとおしいだろうな。)と思いつつ。
自分の学びのためについていきます。
夜勤者からの申し送りから始まり⇒夜勤者の人へ申し送りまでが、シャドーイングの時間となっています。
ところで、なぜシャドーイングがあるのでしょ~か?目的は何でしょう?
答えは・・・普段の看護実習は、一人の患者さんとのやりとり、教員や学生とのミーティング、なので、実際のところ看護師の動きは知らないことがほとんど。
学生は看護師というよりも、患者さんと関わっている時間が長いです。
しかし、卒業したら病棟へ放り込まれます。すぐに看護師です。
というわけで、看護師の実体験、といった経験。より身近で仕事をみるためにあるわけです。
というか、1日で足りないよね。w
記事にしていませんが、実はシャドーイングは基礎実習の時に1回経験済み。そのときは半日看護師のシャドーイングをしていたようです。(うろ覚えw)
1日中ナースコールに振り回される
私の実習病棟はPNSという体制をとっているので、看護師2人で業務していきます。その内の1人にシャドーイングさせていただきました。
朝の申し送りが終わると、すぐさまパッとどこかへ散る看護師たち。
今日シャドーイングする看護師を実習指導者と共に探し出し(顔は1回じゃ覚えられないし、しかも皆なすぐに消えていなくなる)挨拶してシャドーイング開始!
朝食後の薬の配薬、朝の検温・血圧測定・観察項目を順番に記録。
カルテに入力しているとき(チャリラリララ~ン)と第一回目ナースコールのお呼び出し。
看護師Aはトイレに連れていきます。「トイレが終わったらナースコールを押してくださいね」と伝え退出。高齢のため転倒防止で付き添っています。
すぐさま、(チャリラリララ~ン)と次のナースコールのお呼び出し。
(医療用ピッチで話すことができます)
呼び出しのある患者2の元へ、水を入れに。
(心疾患があるため、水分量を測っている患者さん。なのでナースが追加の水を持っていきます。)
引き続き、(チャリラリララ~ン)と今度はトイレから患者1がお呼び出し。
(トイレが終わったようです)
トイレから部屋に連れて行きます。
と、目の前の部屋の男性患者3がトイレに入るのが見えた!
患者3は尿測中なのに・・手ぶらでトイレに入っていった!慌てて尿器を手渡しに走ります。
ふぅ~としてたら、(チャリラリララ~ン)とナースコールのお呼び出し。
とこんな感じで、ナースコールの呼び出し止らず、それに振り回され仕事が全然進まない。
バイタル測定全員終わらないまま抗生剤を流す時間が迫ってきます。
ナースコールか、トイレか、枕か、水か、抗生剤か、点眼か・・・・・
優先順位を考え、「今やるべきか」「後回しでよいもか」の判断を瞬時に行わなくてはいけません。
今日の抗生剤の指示があるのは5人。
薬剤をダブルチェックし、患者の元へ。
その間にも(チャリラリララ~ン)とナースコールのお呼び出しは続きます。
ここから業務の間にやってくる、ナースコールとの戦いが開幕。
・30分おきにトイレにいくためナースコールを押す車椅子の患者1
・水が飲みたいと頻回に訴えあるが水分制限中の心疾患のある患者2
・尿側中なのに、しかもよろつきながら勝手にトイレにいく男性患者3
・自分でできることは、少しはやろうよ・・。と思ってしまう患者4
・ナースコールは押さないでも聞こえるくらい大きな声で「水が飲みたい」と頻回に看護師を呼び出す精神疾患を持っている患者5
・痰ごろごろしてきて、早めに吸引したい患者6
・・・・・その他にもいます・・。
多重課題の実際
抗生剤流す時間は9時。(病院によって時間は違います)
抗生剤は定時の時間で流すことが大切。
次の抗生剤を流すまでに時間を空けないといけないため、朝の時間がズレてしまうと午後の抗生剤、夕方の抗生剤、とどんどん流す時間がづれていきます。
それに朝の歯磨き、モーニングケアもしながら抗生剤を流していきます。ナースコールの対応と、質問に答えます。家族が来院したら、「病状説明してほしい」と訴えに主治医へ連絡を取ったり。
検査の呼び出しが来たり、オムツ交換、着替えをします。
この辺からでしょうか、私はもう看護師に足がついていかない・・。
足痛ぇ。
腰痛ぇ。
点眼に、尿側に、トイレ介助に、抗生剤の終了の片付け、患者家族への対応・・。
もう目が回る~~。
いつの間にかお昼前
看護師も休憩にどんどん入っていかなければなりません。
しかし、食前の血糖測定、食事するために車椅子に移乗、経管栄養の準備、ナースコールの対応、トイレ介助。
食事の配膳が終わると休憩に入る看護師も出てきて、スタッフが少なくなる。
食後はまた配薬、血糖測定、歯磨き、トイレ介助、経管栄養の片付け、2回目の抗生剤の準備、などなど大忙し。
私に「お昼休憩行ってきて」と言ったのが11:30。しかし看護師は血糖測定やらで大忙し。
でも、私は11:45頃に休憩に入りました。それから12:25分に戻ってきたら、看護師いました。
いったいどのくらい休憩したんだろう。と思いながら、午後開始。
午後も3時くらいまで午前のように忙しく時間が過ぎました。
ナースコールの呼び出しは看護師一人一人が持っているPHSなんですが、午後開始前にはPHSの充電は早くも切れそうでした。
みんな、ナースコール押しすぎでしょ!!
最後に
お家で布団に横になったときグッタリ。
そしてふと思いました。私が看護師になって多重課題の中、患者に寄り添った看護ができるだろうか。
不安ばかりが増していく、統合実習が始まりました。