私自身この制度を頼りに看護学校に通っていますが、看護師でなくても対象となる資格はあります。
高等職業訓練促進給付金等事業の対象となる資格は、就職の際に有利となるものであって、かつ法令の定めにより養成機関において1年以上のカリキュラムを修業することが必要とされている者について都道府県等の長が指定したものです。
(対象資格の例)
看護師、介護福祉士、保育士、歯科衛生士、理学療法士、保健師、助産師等引用/厚生労働省
実体験に基づいて、申請から毎月の振り込みまでの流れを説明していきたいと思います。
この記事はこんな方におすすめ
- 高等職業訓練促進給付金を利用したい
- 高等職業訓練促進給付金の手続きの詳細が知りたい
- 毎月ある手続きで何をするのか知りたい
長めの記事になっていますので、目次から気になるとこだけ読んでもOK
もくじ
学校合格する前にやるべき事
事前相談する
看護学校から合格をもらう前に市町村窓口への《相談》をします。
これ以外にできていない人が多くて。
学校合格後に初めて担当者に会ったところで、今までの経緯とか、申請とか、いろいろ聞かれて面倒です。学校合格前に、制度利用について説明を受けるのは「早くない?」と思っている人が多いのが現状なので、仕方のないことなんですが。
問題は、もしその年の制度申込者が多かった場合、「先に相談してた人優先」されることです。
3ヶ月前・・・半年前・・・いや学校に行こうと決めた頃に相談へ行っても遅すぎることはない。相談する目的「相談=お金をもらうための事前打ち合わせ」だと思ってください。
という前置きです。
例①未相談のA子ちゃん
と相談や資料調査から始まります。
例②相談済みのB子ちゃん
その都度、現状を報告。
生活環境や境遇が同じで今年の制度利用者枠が1人だった場合、未相談さんと、何回も相談した相談済みさん・・・さぁあなたはどちらを優先すると思いますか?
制度の裏を見ると理解できる
この制度は、困っている人、お金が無い人、でも自立して生活したい人のスキルアップを応援する制度です。やる気は必須。
ところが、A子ちゃんもB子ちゃんもやる気は同じくらいあります。
しかし、政府がやる気だけにお金をあげるわけがありません。
入学したら休学・退学せず、勉学に励み、留年もしないでストレートに無事卒業して、地域に貢献できる人を育てたいのです。
なので、支援の必要性、やる気はもちろんですが、計画性が最も重要
せっかく助成金を支払っても、退学してしまうと助成金の無駄、結構な損失なのです。
シングルマザーが低所得でいるよりも、資格を取ってくれ働くことは、国にとっても都合が良いのです。
給料が上がると児童扶養手当の減額につながります。
だからこそ支援したあと、確実に資格を取り、年収を上げてくれるであろう計画性のある人を優先します。
不安定な制度
この制度が無かったら運よく学校に行けたとしても、かなり厳しい家庭状況になってしまう。
私は、絶対制度を利用したかったので看護学校合格前年度から担当窓口へ相談に行っています。もちろん、受験前から。
「今年合格するぞ!!!」と思っていたので、相談もそうとう現実的な内容で、合格後に必要な書類は?もらえる金額は?毎月行うことは?支給率は?と担当者を質問攻めにしました。
しかし、残念なことにこの年は不合格でした。テヘヘ
不合格を伝えるときに、この合格する気満々の相談が少し恥ずかしかったのを覚えています。しかし、終わったことは振りかえらず。浪人中も相談へ行っていました。
私が給付を受ける年は、前年度のデータを見て続けるか考える年でした。だから「来年は、あるか分かりません。」と言われていました。
高等技能促進給付金等事業は始まったばかりで、予算も安定しない、何年続くか未定の制度でした。
相談に行っても、窓口でこの制度を知っている人も少なく、たらい回しの時もありました。「合格したらほんとに支給されるの?」と半信半疑の状態が続きますが、相談へ行きました。
- 予算が安定しないため来年も継続するか不明
- 継続したとしても人数に限りがある
と市役所の助成金担当者に言われ続けました。
だとすると、制度が継続するなら絶対に助成金もらいたい!
1年の浪人生活の間、市役所へ他の用事で行くときに、欠かさず制度の変更がないか担当者会いに行き、現状報告をしていました。
これから給付金を受けようと思っている方は、相談して窓口で信頼を築いておくのは大切。
晴れて合格したら
その日に窓口へ行く
合格をいただいた時点で窓口へ行き「合格しました」と報告します。ついでに、新規申請に必要な書類を聞きます。
この制度は、入学が決まってからようやく申請することができるのです。
1年半前から相談していた待ちに待った申請!しかし、申請と支給決定は別です。支給されるのはまだまだ先のこと。
申請して審査の後、認定されるか、認定されないか自宅に郵送で通知がきます
新規申請に必要な書類
- 高等職業訓練促進給付金支給申請書(窓口からもらう)
- 申請理由書(窓口からもらう)
- 児童扶養手当証書
- 対象施設からの合格通知書
- 印鑑
<児童扶養手当受給者以外の申請者は上記以外に必要な書類があります>
- 戸籍謄本(母と子の戸籍が違う場合は各1通ずつ必要)
- 世帯全員の住民票
- 前年度の所得と課税証明書(所得と課税状況が確認できるもの)☆1月1日現在に別の地域に居住していた方は、前住地から取り寄せてください。以上が必要です。
必要書類の②申請理由書(窓口からもらう)には以下が書かれていました。
- 高等職業訓練促進費等事業への申請の動機
- 現在及び就学中の生活状況について
- 就学費用について
- 将来の展望
地域によって若干必要書類が異なるので、担当者へ問い合わせをすることをお忘れなく!
期日を守って申請して下さい!
申請後、支給通知が届いた
次は支給申請
申請したらあとは通知を待ちます。支給・不支給のどちらも通知がきます!怖いですね。
封筒を開けるときはドッキドキ!
晴れて「支給決定!」したら、今度は支給申請があります!
「支給、決定した~♪」と喜んでいるのもつかの間。
支給決定通知が届いたら、支給申請の締切り日を確認してください。
私の場合、通知が届いてから1週間ほどで締め切りでした!「結構ギリギリやん!」と焦りましたよ。ヒヤヒヤ
この時期すでに学校は始まっているし、結構疲れるので、体調も崩しやすいです。締切日ギリギリにいくのではなく、早めの行動をオススメします。
支給申請に必要な書類
これは支給金額・家庭状況で若干違ってきます。
児童扶養手当を支給している私の場合
- 債権者口座登録依頼書(支給決定通知書と同封されてきます)
- 請求書(支給決定通知書と同封されてきます)
- 在学証明書(在学している学校からもらってください)
- 印鑑
ちなみに、初回の支給は5月
4月の給付金は、5月に指定口座に振り込まれます。そのまま、毎月1ヶ月遅れで指定口座に振込みになります。
ここでやっと、申請も終わり初回の支給もあり一安心。
毎月の申請
この制度を利用し、支給をつづけていく限り毎月申請しなければいけません。
ここからは、毎月行う申請について説明します。
「請求書」という名の支給申請用紙が毎月自宅に郵送されてきます。その用紙をまず、学校へもって行き、在学証明の印鑑を押してもらうか、別に在学証明書をもらいます。私は後者でした。
その請求書を窓口にもって行きます。
毎月の申請に必要な書類
- 請求書
- 在学証明書(学校からもらう)
- 印鑑
※3つのうち1つでも欠けたら申請できません。
かろうじて請求書は、もう一度発行してくれることもあるでしょうが、毎度のことになると怒られます。信用も失いますので気をつけてください。
そして、期日厳守です。これはガチ、最悪支給停止になることもあるので要注意。
実習期間が長く、期日を過ぎて請求書を提出してたことがあります。マジで怒られました。
支給する全員の請求書が揃ってからでないと、振込みができないらしい。他の人にも迷惑をかけることになってしまうので、これを続けていると「支給停止」です。
またあるときは期日に遅れそうだったので、電話で相談したこともあります。
「実習施設が遠いため、窓口が開いている時間に戻ってこれない」ことを相談すると、期日を延ばしてくれたときがあったのですが、質問攻めで怖かったです。
それ以来は、一度も遅れたことも相談したこともはないです。w
さいごに
毎月の申請で、忙しいのに!って思っちゃうこともありますが、1回行けば数万円の支給です。
めちゃ給料の高い仕事だと思えば、苦ではなくなります。
期日を守って気持ち良く給付金をもらいましょう☆
学校ライフ楽しみましょう♪