「病院奨学金を借りると病院に縛られるから、やめたほうがいい」とよく聞きます。
看護師は転職率が高い職業なのはご存知ですね。
看護師確保のために病院奨学金制度が始まったので、目的的には退職させない=縛る目的なので、それはそうです。
病院に縛るのが目的なので、それは当たり前のことです。
ですが、それを知っているわたしは、奨学金は借りていなかったのですが・・・借りておけばよかったと思っています。
結論から言うと、病院に縛られたとしても病院奨学金は借りたほうがいいですよ。という話です。
奨学金ってどんなもの?
病院奨学金制度というのは、その名の通り病院が学費の貸与を行う制度です。学生支援機構や地方公共団体の奨学金制度との大きな差は、その病院で一定期間働くことにより、返済が免除になる、という点です。つまり、事実上、ほとんど学費を払わなくて済むのです。
引用/看護医療進学ネット
私は看護学校に入学する前からこの制度があることを知っていました。しかし、利用しませんでした。
利用しなかった理由は、手続きが面倒であることと、皆さんが思うデメリットの一つである病院に縛られることがあったからです。
って思いましたか?
「縛られるから」という理由で制度を利用しなかったのは理由がありまして。実は、私の地域で病院奨学金制度を採用している病院は、ほとんどが精神科病院でした。
看護学校に入学さえもしていない、ナースの卵にもなってない私は看護師として働くなら医療の一番手である急性期の総合病院で働くことでした。だから、
そんな理由で精神化病院は却下。
もう一つの理由は、子供がいるためできるだけ近くの病院で働くことが私の中での条件でした。家の近くにある病院奨学金制度を採用している急性期の総合病院は1つだけ。でも、募集がめっちゃ早い時期なんです、まさに夏の代表8月!
しかも、看護学校に入学する前の8月って予備校で推薦・一次試験に受験に向けて必死に勉強中。看護学校に入学できるかもわからないのに、病院に履歴書を書き、面接練習をしている時間は私には無駄だと思えたのです。
精神科病院の他に奨学金制度採用している病院があったのに、「めんどうだ。」という理由で利用しなかったのは、悔しい!
他には、情報を知った時点で募集は終わってた、ということで利用できなかった学生もいました。
奨学金を借りるなら、早目の情報収集が必要です。
働いている間に結婚・出産

学生時代に同じように看護師を目指す素敵な彼が現れて、卒業と同時に結婚もあり?♡
看護師になって、頭も顔も良い医者といい感じになって、寿退社・・♡
女性なら気になるのはこれ!今特定の彼がいなくても楽しい想像を膨らせたり、現実に戻ってきたり、乙女は忙しいです♡(。☌ᴗ☌。)
話を戻します。w
お休みの期間は、お礼奉公の期間にカウントされません!
もちろん、産休・育児休暇中もカウントされません。お休みから戻ってきて、続きを働くといった感じになります。
子供の小さいときは、日勤だけの勤務であったりパートタイム勤務になるかもしれません。パートタイムの場合、カウントされるのかは病院によって変わりますので、確認が必要です。
正社員ではない場合はお礼奉公の期間には入らないという契約であれば、予定より長~く働かなくてはいけなくなります。「あ~しんどい。」と思ったら、さらっと退職もあり。
正社員で働いていても、育児と仕事の両立が厳しいときもあります、奨学金を肩代わりしてくれる病院もあるので、そんなときも退職でしょう。
次に詳しく説明します。
退職したくなったらどうする?

お礼奉公中に、退職しても大丈夫です!・・ですがお礼奉公で残っている年数分の奨学金を返金しなければいけません。
結婚・出産を期に退職する方も同じです。
病院によっては、全額を一括での返金。もしくは分割での返金を迫ってきます。
諦めない気持ちは大切ですが、自分には限界があることを知っておいたほうが楽です。無理を続けると、心が病みます。「必死」になると「必ず死ぬ」ので要注意。
心が病むと、奨学金の金額以上に自分自身に損失をもたらす結果となります。これ以上はムリ!という所まで頑張ったら諦めてもらった奨学金を返金する覚悟をしましょう。
「退職は認めません」という病院はこれで撲滅。
日本国憲法 第22条(にほんこくけんぽう だい22じょう)は、日本国憲法の第3章にある条文で、居住移転の自由、職業選択の自由、外国への移住、国籍離脱の自由について規定している。
引用/ウィキペデイア
憲法でもある通り、退職は「職業選択の自由」に入ります。
労働者を拘束することはできません。それでも「退職」させない病院は、すごーくブラックなので、危険!患者も危険です!そこで看護を学ぶ価値はありません。
退職します、奨学金を返金します。
となったのはいいですが、ここで問題なのは、もらった奨学金の返金は当然ですが「違約金」の上乗せがないかということが要注意。
退職、返金したくなってからの確認では遅いです。
契約を交わす前に内容は必ず確認!もし言葉が難しくて分からない場合は、総務課に電話してきちんと確認を取りましょう。そこで、念のため教えてくださった方の名前も控えておいたほうが良いです。
もらたった奨学金とはいえ、返金するのが難しい場合・・・奨学金肩代わりする病院もあるようです。(別名では奨学金立替制度)
でも、奨学金を肩代わりする病院は極めて少ないのが現状。希望する診療ではなかったり、遠く離れていたり、一つづつ病院に確認するのはとても面倒。自分で探すには限界があるかもしれません。ここは、手っ取り早く看護師転職サイトを通して探してもらうのが1番です。
知っておいてほしいのは、「肩代わり」は借金が無くなったことではなく、肩代わりしてくれた病院でのお礼奉公があるということです。
3度目の肩代わりは難しいと思いますので、肩代わりの病院を探す際は、もしくは転職サイトで探してもらったあとは、果たして本当に働いていけるのか?隅々まで見極めてからの転職をオススメします。
病院奨学金のメリット3つ

ここで病院奨学金を利用するメリットを3つ紹介します。
- 生活費の足しになる
- 就職活動が不要
- 利息なし
単純にお金のない学生にとってありがたい制度です。月に3~5万は大きい金額です。3年間で数百万になりますから。医療界が高齢者医療で稼いでいるのだなと感じる金額ですね。
実は私、奨学金はもらっていませんが、奨学金を採用している急性期の総合病院に就職し2年目になります。朝早く出勤からの~無給の残業、休みの日の勉強会、病棟会への強制参加で嫌になることも多々ありました。
無給の残業なんてやってられん!と思っています。そして、同じように働く奨学金をもらってここに就職した同期は、居るだけで毎月3~5万の返金になってます。
時給1,500円で換算し残業20時間で3万円です。そう考えれば、無給の残業も多めにみることができると思います。
そして、「就職活動が不要」というメリットは、就職活動時にヒシヒシと感じました。
30代で新卒、しかも子持ちだと、就職先は限られます。私は2病院に落ち、やっとのことで今の病院に勤めています。看護学生3年生、実習真っ只中、国家試験が近づくころの就職活動は結構負担です。
奨学金を借りることで、「病院はお金を出して学生生活を支えるので、看護師になったら恩返ししてね」という感じ。卒業後の看護師としての仕事が保証されているということです。就職活動で2病院に落ちた私にとっては、ありがたいことです。
そして「利息なし」の件ですが、奨学金を返金することになった時、貸与された分を返金すればいいだけ。日本の学生を応援する日本支援機構でも利息あり・なしの貸与があります。利息なしの貸与ならいいですが、「利息あり」になると数万の利息がつきます。
日本学生支援機構→奨学金貸与・返還シュミレーションを開始する
病院奨学金のデメリットは2つ
病院奨学金のデメリットを絞って挙げるなら、
- 奨学金制度を採用している病院が少ない
- 申し込み受付が早い、そして人気があればある程締め切りが早い
ことです。
自分の働きたい病院が奨学金制度を採用しているなら、もちろん利用。
もしくは希望病院2~3個のうちに病院奨学金制度を採用しているなら病院があるなら、絶対使うべきです。
※奨学金制度はお礼奉公必須なので、利用できるのは1つの病院からだけです。
結論
病院奨学金は借りたほうが良い
病院奨学金に消極的な思いをもつ理由で多いのは「病院に縛られること」ですね。
しかし、それは誤解です。実際には縛られていませんし、縛ることもできないのです。
実は、その奥にいる「退職=奨学金返金」が一番のネックな問題なのです。
冒頭で述べたように、元々もらったお金ですので返金してもマイナスではないですし、奨学金をもらった病院で就職を続けていき、返金ゼロ!になったらラッキー^^っていう気持ちで働いていけたらいいですね。
希望の第一希望の病院に奨学金制度があったらラッキー。
第一希望の病院に就職内定もらえないこともあることも踏まえ、2~3希望病院までに奨学金制度があるなら、利用していたほうがいいです。
第一希望の病院に就職できたら、奨学金をもらった病院へ借りたお金を返金すればいいだけで、第一希望の病院に落ちたら奨学金制度利用した病院に就職することができます。
心の安心にもなる奨学金制を上手く活用することをおすすめします。