助産師の声かけ一つ一つは、女性の味方だと感じること多し!!
しかしながら、一番きついといわれる実習は助産師が実習指導者となる母性。そう、看護学生にはひと一番厳しいのです。ですが、それも学生が関わる女性のためのこと。
実習前の練習で・・
実習に行く前に実習現場を想定したシュミレーションを何度も何度も行います。
学生役、看護師役に分かれて演技をします。そして、先生の実技テストがはいります。緊張の中シュミレーションスタート!
病棟実習を想定して練習しました。
設定は産後2日目のお母さん
学生:「おはようございます。」
お母さん:「おはようございます。」
学生:「昨日はよく眠れましたか?」
お母さん:「はい・・・でも、おしもの傷が痛くて夜中に何度も目が覚めます・・・。」
学生:「そうなんですね!じゃあ少し傷の確認をしてもいいですか?」
お母さん:「はい。お願いします。」
と言って、赤ちゃんが出るときに切れた傷を見ます。
引用/会陰切開(えいんせっかい)について | 赤ちゃんの部屋
見るからに痛そうなこの傷を想像しながら出た言葉は、
学生:「・・・・。 傷は・・・良くなってま・・・すよ。(めちゃ痛そう)」
と片言のうえ、いまいちな表現。(泣)
きっとこんな言葉じゃ・・しかも片言じゃぁ・・お母さんの心配は消えるどころか増すばかり。
その後、先生とバトンタッチ。あの強烈に痛そうな、縫合されてる痛々しい傷を見たと想定して出てきた言葉は、
先生:「お母さん、傷はキレイですよ。(笑顔)」
でした。さらっと言いました。
今なんとーーー!あの痛々しい傷がきれいだなんて?!
イヤ、縫合されてて痛そうに決まってる!ひどい人は肛門まで亀裂が入る。そう思っていた私は自分で、未熟だったと思いました。お母さんの気持ち、産後の身体について一番心配しているのはお母さんなのだ・・・。
先生にとって、産後の傷は勲章。
どんなに痛々しくても、キレイに見えるんでしょう。
そして、お母さんの女性としての気持ちを汲み取って出た言葉でしょうね。
だって、自分ではどうなっているか分からない傷。キレイと言われたら安心しますもん!さすが助産の先生!
経験は宝物です。