もくじ
介護実習と看護実習の違い
私は介護福祉士&看護学生
私は看護学校に通うシングルマザー。高校が介護福祉科だったこともあり介護福祉士資格を持っています。
現在、看護実習中です。実は、高校生の頃に介護福祉をとるために現場に実習に行ったことがあります。その時の実習は鮮明に覚えています。
訪問介護(ホームヘルパー)で訪れた家、施設で関わった利用者さん、お世話になった職員、実習で同じグループメンバーと記録物で悩んだことや怒られたこと・・・もありますが、楽しかった思い出として残っています。
高校生で若い身体に、仲間はいっぱい、子どもは居ないし、お金の心配も無しだったからでしょうか、ほとんど辛かった記憶は残っていません。
親に感謝ですね。
介護実習での経験
介護実習は、ほとんどが老健施設。その頃の私は、利用者さんの側にピッタリ。
ベットサイドで寂しい患者さんの話し相手、不安を共感し、雑談に笑い、世間話を聞く、暇になれば時間まで散歩へ。
オムツ交換や入浴の介助、食事の見守り、レクレーションで遊ぶ☆
実習最終日には、学生に優しく話てくれた高齢者の皆さまに【ありがとう】と感謝されるし「実習は楽しいな♪」
患者さんの側に居ることこそ一番!!
と信じて疑わない私は、看護実習でも同じことをして失敗しました!
良かれと思った経験、看護実習で失敗
ベットサイドで世のお話ばかりしていたある日。私の受け持ち患者Aさんについて教員から
教員:「Aさんの既往歴は? 夜の状態は? 今日の体調は? 処置は何があるの?」と質問攻めに
私:「?!?!分かりません。(汗)」
と焦ることしかできない私。
だって疾患について何にも知らない。w
患者の側に居ることが良い事だ!と信じるばかり、カルテからの情報を全く拾っていなかったのです。
出会ったばかりの患者さんに、疾患、疾患の告知状況、手術歴や予定手術、家族の状況を聞けるはずがなく。
世間話で笑ったりするだけの楽しい実習をしていたのは私だけ。テヘヘ
カルテを見ないと分からないことは沢山あります。
雑談も大事だけど電子カルテからの情報収集はもっと大事
雑談の中から、生きてきた背景、職業、価値観が分かることもあります。
それも大事だけれど、身体の不調、急変を予測して予防することも大切。
というか、それが看護師の仕事です!!!!!!!!!!!!と教員から散々の説教。
その後は、教員と電子カルテをにらめっこ。疾患・告知状況・病気の治療具合、安静度・・・・他諸々をメモメモ。
心の中「これって私が知っておくことなのね(苦笑)」と看護という医療の世界を実感。
看護師は患者の体調管理、疾患治療が基本になるので、話し相手だけでなく疾患・病態にくっつけて情報を取るということが分かりました。
おまけ
私の豆知識によると介護師は最短18歳、看護師は最短20歳で取得できます。
学校に通ううことなく、3年間の実務経験でも介護士受験資格がもらえます。
しかし、2017年1月より「実務者研修」の終了が義務付けされるようで、少し最短ルートの変更があるようです。
続きまして、看護師は一般的に高校卒業後に専門学校や大学、短大へ行って取得します。
なかでも看護師5年一貫高が最短コースだと思われます。
5年一貫高の高校を卒業すると20歳ですね。
看護専門学校のなかには、中卒受で験するこが出来ますが、果たしてそれで看護専門学校へ合格するのか謎ですが。
合格者した方がいたら教えてほしいです♪
仕事はいつもチームワーク
いつでも人手不足。自分の仕事が終わったら、もちろん他の人を手伝うというのが介護業界では普通。
終わらなければチームワークで協力し合うことは、仕事では大切なこと。
ただ看護学生は話が別
しかし、これが「看護学生」となれば話は別もん。私の失敗は、昼食配膳時。
お昼になると、調理室から病棟に食事が運ばれてきます。それを待ってたかのように、部屋のあちこちから「早くぅ~」と声がする。反対に、食事に見向きもしないでずっと寝ている患者もいます・・。
受け持ち患者さんへお食事配膳します!
本人の食事であるか、食札・食形態を確認し、担当の看護師に確認、やっと患者さんの元へ配膳。私の受け持ち患者さんは介助も無い、食事中にじっと見つめられるのは嫌だろうから席を外します。
「さて、暇だな。次は何しよう?」
部屋のあちこちからはお食事が配られていない患者さんの「早く~」と声がする。
周りを見ると、看護師は血糖チェックや検査の移動、内服を配ったりと忙しそう。またまた、介護士は業務に追われて忙しそうだ。
そうだ!まだ食事が届いてない人へ届けよう!
(そう、この考えがダメ!)
あなたはスタッフですか?と言われ、チーン。
受け持ちではない患者へ食事の配膳の場合も、もちろん担当看護師に確認してから。
担当ナース、ルームの担当ナース、リーダーナース、担当指導者・・・。誰でもいいので、確認をもらってから。急に絶食になっていることもあるので、確認作業は絶対に行います。
食札、食事形態、患者IDと照らし合わせながら食事を配膳♪
すると・・・後ろから人の気配が。後ろを振り向くと近づいてきた教員が一言。
「あなたは、ここのスタッフですか?」
教員からのこの言葉に、お食事持ったままフリーズ。
受け持ちの患者様、現場の看護師、担当指導員、教員から看護を学びにきているのであって、私たち学生は「スタッフではありません」
看護学生は学びにきてるのです
教員の言い分はこうです。
受け持ち患者一人に悪戦苦闘の私たちは、他にやるべきことがあります。一人の患者の看護ケアができなくて、誰の看護ができるっていうの?
確かに、忙しいときに食事の配膳は助かります。しかし決して、業務の手伝いをするために病院に実習にきているわけではありません。
学生はスタッフではない
看護学生が「業務」を意識するには早すぎます。
学生は実習に数万~数十万の支払いをしています。学ぶために実習にお金を払っているのですから、業務は本来考えなくていいこと。
一人の患者さんの看護ケアにもう十分!十分すぎるよ!ってところまで看護ケアを追求することが学生のやるべきことです。
もちろん、教員・病院・施設・実習の内容によっては、「お食事配膳」を頼まれることもあるので「先生によって話が違う」という看護学生が振り回されるパターンもあるので、そこは黙って静かに従うだけですw
さいごに
たぶん私のようにここまでバカな人はいないとは思いますが、患者さんの横にいることだけが大切なことではなく、電子カルテから情報を取ることは看護師にとって大切なこと。
看護師と介護士の対象者は同じだけれど、どっちも違うところから攻めてるんだな~とかんじます。
両方どっちも!といういいとこ取りではなく、お互いに専門性を高め、連携して患者さんを守っていくために違いを見極めることは大切ですね!
そして、スタッフではないってこと。あくまでも学びにきていることを前提に実習に挑みましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました✨