この記事は、NICU実習に役立つ目標例・レポートのまとめ方について記事にしています!
目次から気になるとこだけ読んでもok.有意義な実習にしましょう!
事前学習は必須
NICUとは?
新生児特定集中治療室(しんせいじとくていしゅうちゅうちりょうしつ)は、病院において早産児や低出生体重児、または何らかの疾患のある新生児を集中的に管理・治療する集中治療室である。NICU (Neonatal Intensive Care Unit) の略語で呼ばれることが多い。日本では1970年代頃から導入が進んだ。
引用元:ウィキペディア
ディベロップメンタルケア
ディベロップメンタルケアとは、早産で出生した低出生体重児や疾患をもって出生した新生児の成長発達を促すケアです。光や音による刺激を緩和し、静かで暗くて温かい子宮内に近づけた環境に調整し、子宮内にいた時の姿勢に近づけたポジショニング(良肢位保持)を行います。赤ちゃんの睡眠覚醒リズムに合わせたケアを行い、体位変換やおむつ交換などでストレスがかからないよう優しい手技でケアを行います。
引用元:富山県周産期医療情報センター(具体的なケアもあります)
赤ちゃんのケアだけでなく、お母さん・家族の心のケアが必要になります。早産児の健康を応援するサイトを閲覧しておくこともオススメ。こちら↓
NICU実習
実習の目的はこの2つ
①NICUの構造・設備・環境について学ぶこと
②NICU看護師の役割を知ること
2つになっちゃいましたが、この目的2つを達成するのは難しいこと。しかも目的が大きすぎだし、抽象的。実際何をしたらいいのか分かりません。なので目標で細かく分けていきます。
実習目標
少しの間違えが取り返しのつかないことにも繋りますので、NICU看護師もケア時にはピリピリします。だからと言いますか、NICUで看護学生が何かできることは少ないです。
お母さん・家族と接するときの看護師はまた違った心のケアを必要とするため、温かいスタッフが多いかと思います。
見学すべき学ぶべきことは、NICUでの緊張感と安心感を併せ持つ看護師の役割を十分に学んでほしいと思います。
①NICUにおける児の成長発達を促すための援助について学ぶ
②家族への援助、コミュニケーション方法を学ぶ
③児の状態・現在の環境をどのようにアセスメントしているのか学ぶ
④児にとっての最適な環境をどう整えているのかを学ぶ
学ぶべき課題を15挙げてみます
入退院の流れ
出生→低出生体重児、先天性疾患→NICU→GCU→一般小児病棟→在宅
という順番となっています。状態によっては、NICUに1~2年いることもありす。
- 建物の構造、設備、環境について(スタッフ数、看護師数、入院患児数、室内の明るさ、音、室温、湿度、感染対策)
- 入院時の取り扱い(保育器・コットの準備、母体・胎児・新生児の管理)
- ディベロップメンタルケアの実際(音への刺激の配慮、光刺激への配慮、ポジショニング、カンガルーケア)
- 保育器の取り扱いと種類(閉鎖型、開放型)、使用方法、選択方法
- 環境の調整(体温変動、保育器の湿度の調整、体温測定部位、測定間隔)
- 呼吸の管理(呼吸心拍モニター、経皮的酸素飽和度モニター、経皮ガス分圧モニター、吸引、保育器内酸素濃度、無酸素発作対策、アンビューマスクについて)
- 循環の管理(チアノーゼ、四肢冷感、心雑音、尿量、血圧、心電図)
- 栄養・輸液管理(経管栄養から母乳に移行する目安、穿刺部位、経管チューブの抜去対策)
- 低出生体重児の症状観察(呼吸、体温、黄疸、腹部、皮膚、排便、排尿、機嫌)
- 保健指導の実際(健指導の内容)
- 多職種との連携(産科病棟との情報交換)
- 患児と家族との愛着形成に対する看護師の対応(サポートケア、母親役割習得支援、児の状態をどのように家族に伝えているのか)
- 退院に対して不安ある家族にどのように指導を行うのか
- 地域との連携(虐待のある家庭や親が育てることができない家庭の子どもたちをどのように支援していくか)
- 在宅療養(地域との連携)
さいごに
NICU実習前は、事前学習は必須です。今この瞬間に「子供に障害が残ります」と言われた両親、どうしてもそれを受け入れられない家族、死に近づきつつある子どもたちを目の前に「わかりません。」なんてとても言えない。
できる限りの知識を持って実習に挑んでください。
他にも事前学習のメリットはあります。「え?これなんで。」だったり、「本当かな?」と思うようなことが出てきます。それを確かめに実習に行くようにすると、意識的に観察できたりして効率よかったりします。
では、実習がんばってください♪