モヤモヤして落ち着きません。
看護学生だからって何でも許されるわけじゃないでしょう。
学ぶために必要な事って、それは必ず「今」必要なのでしょうか?
学生で学ぶのは技術より心理メンタル的なことではないでしょうか?
と私は思うのです、というか最近思いました。
もくじ
「学生だから」というフレーズが嫌い
「見学させてください」
注射が見たい、処置が見たい、心電図装着が見たい
導尿が見たい、レントゲン撮影が見たい、
見たい、見たい、見たい、見たい・・・・
学生が担当指導ナースに「見学させてください!」
それはこのフレーズを言うだけで「この子やる気あるなぁ」と思われる魔法の言葉。
だが、しかし
どれくらいの人が、本当に「学びたい」という素直な感情だけで見学に入るのでしょう。
学びたい以外に、「褒められたい」もしくは「好奇心・興味本位」という学生らしからぬ思いがあることがあるかと思います。
少なくとも私はありました。それも、最近気づきました。
この裏の思いに自分で気づかず「学生だから」という理由だけで、患者さんのプライベートなケアにづかづか入っていってました。
でもこの思いに気づいてからは、担当指導者への許可だけでケアに入ることがとても嫌になりました。
(だって人間だもの。興味がないと先に進めませんからな。という言い訳をさせてください。)だから興味がることは悪いことではないと思っています。
でもこの見学される人物が、興味本位で見られるのが「自分」だったらどうでしょう?・・・。
学生が何かのケアを実施するまでの流れ
私たち学生は、すぐにはケアを実施することはできません。順序があり、計画の元やっと実施することができます。
一回もしくは必要であればもっと見学、その後事前学習や手順書を制作しシュミレーションを行い、デモで練習を重ねやっと「実施」できるのです。
※注射などの医療行為は看護師資格を取ってからでないとできません。
例えば、排便
「排便」それは生きていく上でとっても大切なこと
自分で出せない患者さんへは、もちろん出してあげるケアが必要。
でも、排便ってとても羞恥心も高くプライベートなケアなんですよね。
医療行為でなくても、同じくらい知識のある人、責任を持てる人であるときにできる行為と私は思っています。
見学で終わるなら見学する必要ある?
実習最終日に私の受け持ち患者さんは「摘便」することになりました。
摘便を見学しても、見学後に手順書を制作しシュミレーションを行い、デモで練習を重ねやっと「実施」できるのです。
ということは、「実施するとはない」という結果になることは知っています。
私「見学してもいいんでしょか?」
指導者「受け持ちの学生だからいいと思うよ。」
・・・
・・・・・
違和感しかないこの言葉。
「思うよ。」ってそれ指導者の思いじゃん。
じゃなくて、患者さん本人に聞いてよ!
学生だからってなんでも許されるのなら私は患者になりたくない
学ぶ立場って何でも許されるわけじゃない。
でも賛否両論の意見はあるんです。
・看護学生だから、学べることを学ぶべき
・看護学生だからこそ、できることをやるべき
・学べるのは実習現場
・学生はできるだけ多く学ぶべき、見学すべき
・見学しないってことはやる気ないってことでOK?
・今からケアは山ほどやっていくんだよ
だって今から看護師になるんでしょう?
そんなこと知ってる!
でも私たちはまだ看護師の資格を持っていない、しかも
「摘便」が見学できなくったって、看護師国家試験に合格すりゃ看護師になれます。
学生にじーっと見られる不快感を体験したことあります
数年前、病院で心電図をつけるために上半身を脱いでベットに寝かされ電極をつけました。
数分後「見学に入れてくださいね~」と看護師に声をかけられ、私の返事も待たず一人の女学生が入ってきました。
その後、上半身むき出しの私とその女学生は数分その空間で過ごしました。
終始無言のまま、じーっと見られることに不快感しかありません。
終わると同時に何も言わず出て行く女学生。
そして、何事もなかったかのように電極を外す看護師。
その頃は私は10代であり、その女学生は何の学生なのか、何を見学しているのか、さっぱりわかりませんでした。
でも私はこの配慮も無い病院に、二度と来たくないと思い病院を後にしました。
学生だからという理由で本人に同意を得てないことが多い
過去の体験をすり合わせて考えてみると
・患者さんに同意を得てない
・学生だから見学できて当たり前
ということをやっている医療従事者が多いと思われます!
過去記事には、男子学生の立会い出産のことを記事にしました。
私たち学生にとって分娩に立ち会えることは、感謝するべき体験にはなります。しかし、一生に何度もない出産を嫌な思い出にしないためにも、大事にしてほしいと思います。
こちらがその記事
まとめ
医療従事者の方へ
・学生が見学に入る場合、患者さんへ同意を得てください。
・でも、学生を前にして同意を得ることをしないでほしいと思います。(本人を目の前に断りにくいこともあります)
・あなたたちが日頃行っている摘便や導尿は普通の生活とは違い羞恥心の高い行為であることを忘れないで欲しいと思います。
看護学生へ
・見学できないからと言ってブーブーブタみたいに文句は言わないでください。
・学生だからという立場で見学できることを当たり前と思わないで下さい。
・見学に入る場合は、名を名乗ること、当たり前ですが終了時には感謝の言葉を言うことを忘れずに行いましょう。
・見学したことを自分の学びにすること。
・プライベートなことを言いふらさないこと。
患者さんへ
・受け持ちの学生だから見学させなければならない。という奉仕心はいりません。
・学生は、患者さんと話すことで多くを学ぶことができます。ケアは二の次です。
・どうしても見学して欲しい、実施して欲しい、側に居て欲しいことがあれば素直に伝えてください。学生は喜びます。