看護学生がくることを楽しみにしている高齢者
高齢者が入所する施設には、
普段、面会者がいなくて寂しい思いをしている。
本当は入所したくないけど、入所したため帰宅願望が強い。
だからそこ、看護学生来ることを楽しみに♪
学生が担当を受け持つことを楽しみにしている利用者さんがいます。
とても嬉しいこと。だけど・・・
私たち学生は、今後もずっと居るわけではありません。
家族でもなければ、職員でもない。
実習が終わったら、また学校での勉強が始まります。
就職する、家族知り合いが入居する、用事がない限り施設に戻ってくることはありません。
もし、受け持ちだった利用者に会いたくても・・・
そこは個人情報が絡み、個人的な付き合いは一切出来ません。
実習が終わり学校に戻ると、個人情報は全て消去・処分します。
だから、以前に利用者の受け持ちだったからといって、利用者の居場所や住所を教えてもらうこともできません。
実習には終わりがある。
今まで、職員が慌しく動く生活のなかに、時間たっぷりある学生が入ってきます。
暇な時間には、手芸や色塗り世間話。
肩たたきや足浴・・・と至れり尽くせりの生活になる。
仲良くなればなるほど、悩みを打ち明けることができたりしてきますね。
そんな生活から、急に学生がいなくなったとき。
高齢者は何をおもうでしょうか。
寂しい思いをさせたくない!
高齢者に付きっ切りでいいこと沢山あります。
忙しい職員が知らなかった癖や日課ナド、濃い時間を過ごす学生のほうが情報を沢山持つようになります。
けれど、学生が実習を終了したとき。利用者の心にポカンと穴が空いてしまったら・・・学生が来ない日に落ち込む日がでてきたら?
関りすぎも良くない。
いつでも、どこでも付きっきり・・・だと。
私たち学生は「今」できることを精一杯するのはもちろん。
しかし、実習が終了するときの未来を見据えて、安定した安心した生活が維持できるようにすることも大事なポイントです。
論外もいるよ
例えば、高度の認知症の方。
毎日自己紹介から始まる方を受け持ったなら、ここまで考える必要はなさそう。
だけれど、重度の認知症のあるかたでも感情はあります。
どこまで大切に関われるかは、私たちにかかっていますね。
一期一会の大切さ
実際に体験までさせて看護について学ばせてくれる利用者は、ほとんどが一期一会で終わります。
先を見据えた看護を提供することが大切になってきます。
だからこそ、私たち学生は「実習終わり」の日があることを想像して接することが大切。
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