膵臓をサポートし、脂肪分の消化吸収を助ける役割を持つ胆嚢。
その胆嚢が炎症しちゃった!というのが簡単にまとめた「胆のう炎」です。
胆嚢炎(たんのうえん)とは
急性胆嚢炎とは胆嚢に炎症が生じた状態のことです。急性胆嚢炎、慢性胆嚢炎の2つに分けれています。
今回は急性胆嚢炎について記事にしてます
急性胆嚢炎は,数時間で発生する胆嚢の炎症であり,通常は胆石が胆嚢管を閉塞することで生じる。胆嚢管に結石が嵌頓して,長時間にわたり閉塞が生じた結果として,急性炎症を来す。
急性炎症の消失と再発が繰り返されると,胆嚢は線維化が進み,収縮して,正常な胆汁の濃縮と排出が困難となる―慢性胆嚢炎の特徴。
原因
色白(Fair)、肥満(Fatty)、女性(Female)、40代以降(Forty or fifty)、妊娠(Fetation)の5つの“F”
と言われていますが、 最近の研究・論文報告では必ずしも、「40~50代の女性」がなりやすいとは言えないという結果があるようです。
しかし、まだまだそういう原因が主流の考え方が続いているにようなので、先生に聞かれたときはこういったことを勉強してきました!と胸張って言ってもいいと思います。知識としてだけ覚えておいてください。
症状
急性胆嚢炎の症状には、右上腹部の激しい痛み、神経系を通して右肩に肩こりとして現れことがあります。また、患部を押すと腹筋が緊張して硬直する筋性防御もあります。
急性胆嚢炎と診断されると、次は重症度を判定します。
重症化するとショックや敗血症を起こす危険もあるため、基本的には診断がつき次第入院し、可能な限り早く胆嚢摘出術を行なうことが理想とされています。
急性胆管炎は、胆汁の細菌感染に加えて、胆汁がうっ滞して胆管内の圧力が上がることの両方がそろったときに起こります。胆汁のうっ滞の原因には、総胆管結石、肝内結石、良性胆管狭窄のほか、胆管癌、乳頭部癌、膵頭部癌などの悪性疾患があります。
治療
急性胆管炎の初期治療は絶食・輸液、抗菌薬投与、鎮痛薬投与から始まり、これに加えて胆道ドレナージが推奨されています。
実際の患者さん
私の病院へ入院してきた70代の患者さんは、輸液と内服のみ治療でした。症状は下痢のみで、腹部エコーで胆のう炎と診断されて入院してきました。
教科書に載っているような、主な症状にガッチリマッチする症状で来院する人は少ないです。入院してほかの診断になることもありますし、病名が追加されることもあります。
主な症状だけにこだわらず、いろんな視点で観察することが大事になってきます。
さいごに
今回看護問題、看護計画がなくてすいません(汗)
疾患のこと勉強し、少しずつ足していく予定です。