実習目標、学びたいこと

小児科外来の看護実習終わった、学びたいこと学んだこと。

小児看護実習の中盤に外来実習が挟まれていました。

受け持ちがいない分ちょっと気楽に実習へ。もちろん事前課題はありますよ〜

小児科外来で看護実習

完全予約の小児科外来

誰もが幼い頃、お世話になったことと思います小児科。かかりつけ医がいるなら、受付で「○○ちゃん、今日はどうしたの?」と顔を見るだけでカルテがササッと出てくる常連になっちゃう小児科外来。

そんな感じだろう~と向かった小児科外来でした。が、そんなことはありませんでした。

今回実習で行かせていただいた小児科外来は、ななななんと完全予約。しかも予約はいっぱいいっぱいに詰められている。

なぜ完全予約なんだ?
完全予約の外来で何をするっていうんだ?
毎日予約でいっぱいなんて、どんな子が来るんだ?

 

私の経験からいうと小児科外来は予約でいくものではない。

突然の熱。突然の嘔吐。
または泣き止まない。元気がなくご飯を食べない。
なんだかいつもと違う。咳や発熱が続く。
予約するのは・・予防注射のときぐらい。または、風邪が治っているのか3日後にもう一回来てくださいね〜という軽い感じ。

だから私にとって「外来を予約する」という考えは不思議。

 

通院が必要な子ども達

私の実習先である小児科外来は県が運営している総合病院。完全予約のわけは「持病があり通院」「退院後にフォローが必要だと判断」された子供たちでした。

具体的にいうと

  • NICU卒業の子
  • 何かしらの疾患を持っている定期健診が必要な子
  • 在宅療養を続けていることのサポート
  • そのほか医師が必要と認めた子・・・等

ハイリスクの子どもたちが通院していました。

そうか!入院する必要はないけど、医療が必要。定期的な通院をしながら在宅生活している子供というわけか✨

 

子供たちは力強く生きている

こんなにも近くに病気と闘っている子、そして家族がいたなんて。看護学生として知識が浅かったと落胆。私の世間知らずさに驚きました。

持病を持ちながら在宅で賢明にそして力強く生活している子どもとそのご家族。こどもたちの生命力は力強い。

とりわけ母の力がすごい。在宅療養を続ける子にとって、家族の支えは不可欠。その中でも一番のキーパーソンはお母さんが多いかと思われます。

私の出会ったお母さんは・・・・吸入や人工呼吸器のアラームの消し方、体位ドレナージ、胃婁管理、SPO2の管理と看護師顔負けのケアの技術がスゴイ!!!子を想う母の思いが、世界一の看護を提供できているに繋がっているのだと思います。

愛って偉大。

 

実習つら〜とか言ってる私はどこまで小さかったのだろう。そんなことを思わずにはいられないパワーをもらう実習でした。

 

こんな方もハイリスク

(個人情報につき一部変更しています)

予防注射の予約で外来受診している家族(子・母親・祖母)の診察に一緒に入らせていただきました。母親は子どもを抱っこしているが、診察中もずっと黙りこくっていました。

祖母が身を乗り出し、子どもの発達とかやらを積極的に医師へ聞いています。

そして子は至って元気。何の問題もなく予防注射を受けました。もちろん大泣きです。

 

さて終わりかな?と思っていたら医師が母親を質問責めに。

  • 「普段は誰がみてるの?」
  • 「発達で気になることはある?」
  • 「どこまで歩ける?つかまり立ちはできる?」

私:なんでそこまで聞くんだろう・・?

 

母親はボーとしていて何かを考えている様子だが話すまでに時間がかかりそう。

私:ボーとしているお母さんだな。祖母がおしゃべりなのかな?

 

ここでちょっと積極的な祖母がすぐに医師の質問に答えようとしました、が止められました。

医師:「あのね僕はおばあちゃんじゃなくて、お母さんに聞いているの」

2言ぐらいですがお母さんが少し話をしてようやく診察が終わりました。

 

診察室を出るとき医師が祖母に向かって言いました。

「おばあちゃん・・・。子育てしてきて何でも分かるから口出ししたいのは分かるけど、今ここで娘が子どものことを説明できることは大切なことですよ。もし二人目ができたときに苦労するのは娘ですよ。」

 

そうなんだ。子供のことがちゃんと説明できるか試していたんだね。・・・・

・・・・・・・

でも?お母さんが少し無口なくらいで子どもは元気だし。なぜハイリスク患者外来にいるんだろう。

予防注射なら、わざわざ総合病院じゃなくてもやってるし。

 

と思ったので、診察室に一緒に入った看護師に質問。

「先ほど予防接種に来ていたお子さんは、私が見る限り何の異常もなく健康に見えましたが、何でハイリスクですか?」と看護師に尋ねました。

すると看護師は教えてくれました。

ハイリスクは子どもの問題だけではない

子ども生まれた時から疾患があって、障害があってと子どものことばかりを考えがちですが、その子をとりまく家庭環境も生活をしていくうえで支障になっていることはないか。周りの環境にも目を向け、子どもの成長を見守る役割があるとのことでした。

具体的には、父親がいない、母親がいない、10代の出産、親が精神疾患を抱えている。などで生活するにあたりサポートが必要と判断された場合も定期的に通院してもらいサポートしているとのことでした。

 

これから実習へ行く学生へ

子どもの疾患だけをみるのではなく、子どもを取り巻く家族、環境をハイリスクとして扱うことは私の中で大発見!それは大きな学びでした。

 

小児科外来へ行くときは、ぜひこういった部分はないか?子どもの疾患だけでなく家族、周りの環境がどうなっているか、地域ですこやかに成長するために医療・看護がどういう関わり方、アプローチ、フォローしているかまで知ることができたら小児科外来実習での学びは大きくなると思います♩

さぁがんばりましょう♪

 

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