上手に乗り切る方法

看護観の土台を作る。それが看護学生が実習に行く理由です!

総合病院の小児科病棟に勤務する看護師になって早3ヶ月。

「一緒に卒業した仲間も今頃奮闘中かな」「私も頑張らなくちゃ」

そう思う毎日ですが、心折れそうなときがあります。なんせ、31歳、体力の衰えを感じてます。それに数回インシデントやらかしてます。。。

看護師になってまだ3ヶ月足らずですが、ハードな毎日の中、正直「私のやりたい看護って・・?」と多々感じています。・・・

「学生の頃に学んでて良かったこと」や「学んでおけば良かった」と思うこともいくつか出てきました。その中でも、看護学生は「看護観」については考えを深めておくことをおすすめしたいと思います。

 

看護学生が実習に行く本当の理由は、そうゆうこと!

3ヶ月目看護師の私は最近からは、患者受け持ちしています。師長からは、「1年生が主で動いて、先輩は補佐」と独り立ちに向けた練習をしています。

しかし、全く持ってできやしません。採血、抗生剤の作り方、輸液の交換、バイタルの順番・・・挙げたらきりがないことが多く、先輩に頼る毎日です。

独り立ちなんて、できそうにないとまで感じています。

プリセプターがいて、ペアの先輩ナースがいて、3ヶ月経っても「ナース」として自信を持った技術を患者さんに提供できないのが現実です。

1年生の私が、2~3ヶ月みっちり看護師としての技術を学んでいるのに、最低限の業務でさえ際どいところ。

看護実習期間の1~2週間で看護師と同じ動きができるはずがないということです。

 ということは、看護学生が積極的にやるべきことは、自己の看護観を深めることです。あるいは、他者の看護観に触れて違いを知ることです。

 

学生の内に看護観を養ってほしい

患者さんと1日過ごすことで分かること

看護師になると、一人の患者さんの情報を事細かく取ることはできません。しかしそれでも、患者にはそれぞれ検査や治療などの計画があります。

時には急に検査や手術が追加されることもあり。そのときは、受け持ちの看護師が対応しますね。

 

「退院」「転院」「侵襲的な処置、手術」飲水は可能か?内服はどうするか?必要な書類、同意書の説明・・事務的なことも多いなか、患者さん本人の緊張などはっきり言って気にすることができません。ほとんどは時間との戦い、優先順位を立てて緊急度の高いことから責めていきます。

 

手術の前など典型的ですが、もちろん患者さんは緊張しています。しかし、看護師がパタパタしていると、患者さんは何を疑問に思い、何に不安を感じているか表出しにくい。 

勤務に就いた看護師は忙しくてそれどころでは無いです。

 

ですが、学生は1人の患者さんに寄り添えますね。患者さんから心配事や疑問を聞いて、知ることができます。

看護学生は、患者さんが1日過ごす中で、何を思い、何を考えているか、知ることのできる大きなチャンスです。業務で忙しい中でも、「患者さんはきっと今こんな不安を抱えている。」と知っているだけで、隙間時間に患者さんを気遣える看護師になります。

患者さんから聞けた生の声は、看護師になってから患者さんの気持ちを気遣えることに繋がります。

 

ある程度基本的な看護ケアから学ぶこと

看護師になると、処置以外の日常生活援助は丁寧に教えてくれることが少なくなります。

私の勤める病院の場合、シーツ交換・シャワー浴はほとんど看護助手さんが行ってくれます。しかし、看護助手さんが居ないときはナースで行います。「やって」と頼まれたとき、「シーツ交換できません。」なんて何の言い訳にもならないで、教員がみっちり教えてくれるときに習いましょう!

シーツ交換、病衣交換、オムツ交換、ある程度の看護ケアは学生の内にマスターしましょう!

そして、基本的看護ケアの中から羞恥心や自尊心への配慮はどうしてるか?

体に負担のない方法や工夫していること。を教員や実習指導者から聞きだし、良いと思ったことは自分の物にしていきましょう。

その聞いたことを自分で納得すると、自分の看護観になっていくのです。

今は業務に追われているので先輩の看護ケアをゆっくり見ている時間は無いです。が、先輩一人一人は自分なりの看護観を持って看護しています。(そう見えない看護師もたまにいますが。)

看護師は忙しいので、パパッと終わらしてしまうことも多いですが、聞けば教員はしっかり私たちに教えてくれますよ。

 

他者の看護観に興味を持つ

勤めてからは、毎日のように看護記録を書きます。

看護学生も記録を毎日提出するはずです。そのときに教員から「ここは薄い」など、深めてほしい箇所の指摘があったりするかと思います。その時は、面倒だと思わず修正をかけましょう!

指摘された箇所は、教員が大事に思うポイント、教員の看護観を聞けるチャンスでもあります。聞ける教員ならばめっちゃ質問しましょう!

また、記録を書くときに教員を大いに活用すると、本当に楽になりますw

 

自分の「看護観」が見当たらない人におすすめなのは、教員と話すことです。「私の看護はこれ」といったしっかりした物でなくてもいい、学生で土台を作ればいいのです。

患者さんのかかわりの中で疑問に思ったこと、どう対応したら良いか困ったことがあったら教員に聞くべきです。

一人に質問して、納得しなかったら、数人の教員に聞くことも大切。教員には母性・老年・精神・小児・成人とありますね・・・みんなに同じ質問をしても同じ答えは返ってこないぐらい看護観は多種多様ということがわかりますよ。

 

自分とは違う「看護観」の話を聞くことができるのは学生だからこそ。学生の頃はみんなとても丁寧に教えてくれてたな、と看護師になった今思います。

 

学生のうちに、自分のやりたい看護、目指したい事などの夢をもった「看護観」について思いをめぐらすことに時間を費やしてほしいと思います。

 

おわりに

現在は仕事に追わる毎日で看護観どころじゃありません。しかし、私たちは看護師は1年生でも、2年生でも患者さんから見ると立派な看護師です。

看護観はどんどん変わっていきますが、考える土台は必要です。患者さんのためにも、自分の看護観、考え方の土台ができるよう学生の内にがんばって!
最後までお読みいただきありがとうございました。

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